コバルトサウンド - ステレオ鉄道走行音CDの専門レーベル
COBALT SOUND


【0570】
中央本線・篠ノ井線 特急「ワイドビューしなの17号」
(名古屋〜長野) 383系
■収録 03/5 ■時間 171:54 ■車両 モハ383-107
■価格 テープ \2,000/MD \2,700/CD \3,200
試聴する名古屋〜千種 (7'20")
images特急「しなの」号は、中央西線〜篠ノ井線を経由して名古屋と長野を約3時間で結ぶ列車です。大出力の181系気動車、初の振り子電車381系の時代を経て、現在はJR東海383系電車が活躍中です。

383系は1994年8月に試作編成が誕生した車両。381系の自然振り子式に代わり、制御付き振り子式を採用しているのが特徴です。制御付き振り子とは、あらかじめインプットされた線路条件データを元に斜体傾斜を制御する方式です。これにより、自然振り子式の381系で課題であった直線からカーブに入る際の乗り心地の悪さが改善されました。

長野方の先頭車はパノラマ型非貫通車両でグリーン車となっており、前面展望も楽しめる車両。さらに普通車の側窓も大きなウィンドウが配されてまさに「ワイドビュー」な車窓がウリです。2連、4連、6連の3種類で様々な編成が組めるように工夫されています。パンタグラフはシングルアームパンタグラフが採用され、振り子車両独特のスマートな外観にもマッチしています。

制御方式はJR東海在来線電車ではじめてVVVF制御が採用されました。全車東芝製GTO-VVVF制御となり、373系にも似たしっかり耳に残るサウンドが特徴です。130km/hに高められた最高速度や、MT比率が1:1であることも影響して走行サウンドも軽やかでスピード感あふれるもの。名古屋〜中津川間の比較的平坦な区間はもちろん、木曽路の山中に入ってもカーブをものともせずハイスピードで突き進む快感が味わえるでしょう。

量産車登場後の1996年12月より営業運転を開始し、現在は定期「しなの」の全ての運用のほか、夜行急行「ちくま」でも活躍しています。

それでは「ワイドビューしなの17号」の車窓風景を少しご紹介しましょう。
名古屋駅出発は昼の12:00。平日の昼間の特急は、どこかのんびりした雰囲気が漂います。指定席の車内は木曽・信州方面へ出かける乗客が2割程度の座席を埋めています。グループ客はほとんどなく、みな静かに雑誌をめくったりしながら出発を待ちます。

発車の合図とともにドアが閉まり、床下から東芝製GTO-VVVFのサウンドが聞こえてきます。ホームを離れ、赤い名鉄電車と並びますがグングン加速して追い抜いていきます。加速の良さもここで体感できるでしょう。

金山で東海道本線と分かれて名古屋の市街地を高架で走って、千種に停車。車内に動きはなく、電車は郊外の住宅地を走り抜けます。神領電車区を横目に走りしばらくすると急に山中へ。長いトンネルを抜けると名古屋駅から20分ほどで岐阜県の多治見駅に停車。意外な事に、ここで多くの乗客が降りていってしまいました。

多治見〜中津川は東濃の都市を結ぶ路線。名古屋の近郊区間でもあるため、313系の快速電車ともよくすれ違います。中津川を出ると本格的な山岳路線に入り、国道19号や木曽川と並んで走ります。カーブが多いこの区間も、383系の制御振り子のおかげで「大丈夫?」と思うようなハイスピード。

「寝覚めの床」は木曽川の自然が作った美しい渓谷。車内に「左手に寝覚めの床・・・」と自動アナウンスが流れるなど「ワイドビューしなの」号の観光サービスもなかなかのものです。

名古屋から1時間50分。山続きだった視界がふっと開けて塩尻に到着。次の松本とともに多くの乗客が降り、車内はかなり寂しい状態になりました。篠ノ井線に入り、雄大な眺めの善光寺平に向かって坂を下って行くともう篠ノ井。長野新幹線のコンクリート橋を見ながら終点・長野駅に滑り込みます。名古屋からは2時間46分の旅となりました。