コバルトサウンド - ステレオ鉄道走行音CDの専門レーベル
COBALT SOUND


【0345】
総武快速・横須賀線 (千葉〜久里浜) E217系
■収録 98/11 ■時間 66'53"+66'51" ■車両 モハE217
■価格 テープ \1,200/MD \1,800/CD \2,700 ■発売年 −
試聴する稲毛〜津田沼(7'16")
images大迫力のスピード感!
長距離運転&高速走行の1枚



E217系は1994年、総武快速・横須賀線の113系置換え用としてデビューしました。永らく113系1000番台が活躍してきた同線ですが、このE217系の投入により1999年に完全に世代交代し、現在ではすべてがE217系で運転されています。近郊型電車初の4扉車で、ロングシートがずらっと連なる車内には「近郊型電車新時代」を感じたものです。VVVF制御、軽量ステンレス車体など基本的なメカニズムは209系に準じているものの、歯車比を通勤型仕様から近郊型仕様へ変更し最高速度も120km/hに設定されています。基本編成の11両に増結用の4両編成を持ち、最大15両で活躍を続けています。

サウンドはMT68形モータを搭載しているだけあり、基本的には209系と同様のものです。起動時のうなりから徐々に音が伸びていきます。ただし、100km/h以上の高速運転時は「キィーン」とジェット機のような独特のスピード感が楽しめます。E217系のサウンドの醍醐味はここにあるとも言えるのではないでしょうか。なお、最近になって側面行先表示器のLED化などが行われた車両が登場しました。こちらは209系950番代に搭載されたMT73形モータに変更され、サウンドはやや異なるのが特徴です。(本作品ではMT68搭載車を収録しています)

収録当時の1998年秋、千葉駅はまだ総武快速線の113系1000番台をはじめとして総武緩行線の103系や201系、205系が見られる駅でした。房総の国鉄型車両が目立つなか、出発を待つE217系。ステンレスの長い編成が横たわります。「キンコン、キンコン、キンコン」と209系と同じドア警告音で扉が閉まりいよいよ発車。「キュイーンキュイーン・・」とVVVFサウンドを空いた車内に響かせてグングン加速していきます。高架で千葉市内の住宅街を走り、稲毛に到着。錦糸町までは黄色の電車がひっきりなしに走る総武緩行線と仲良く並んで走ります。快速線は高架の整備された線路を圧倒的なハイスピードで駆け抜けていきます。稲毛〜津田沼間は駅間距離も長く、スピードを出すので聞きどころのある区間でしょう。

緩行線の幕張駅を通過すると、幕張電車区を眺めながら走ります。車庫で休むE217系や房総特急の姿を目にすることができました。津田沼では新京成電鉄と連絡。松戸から来た新京成はJRの線路をオーバークロスして海側の京成津田沼へ延びています。次の船橋は東武野田線と接続。海側を平行して走る京成線の京成船橋駅もすぐ南側です。駅前にはスーパーや百貨店が並び、総武線沿線の一大繁華街となっています。

緩行線から快速線に乗りかえる人が徐々に増え、都心へ向かう電車はこのあたりから混みはじめるのが通常です。数多くの路線が集まる西船橋は快速は通過。乗り換えに便利な西船橋に、なぜ駅が設置されないのかいつも不思議に感じているのは私だけでしょうか?

千葉県最後の都市、市川市の住宅街を走ると市川に到着。ここを過ぎると江戸川を渡り都内へ。橋を渡った電車は大きく左にカーブし、小岩を通過して新小岩。続いてイエローの103系を見ながら荒川を渡ります。錦糸町は東京の東のターミナルの一つ。スーパーや百貨店が集まり駅はいつも混んでいます。

次の両国駅は緩行線の駅ですが、快速線はここからいよいよ地下区間に進入。トンネル内に響く轟音のなかに、113系時代とは異なる走行音が聞こえてきます。トンネルの中でもスピード感ある軽快な走りは健在、とでも例えられるでしょうか。車内がロングシートだけに、雰囲気は地下鉄のそれにより一層近いものがあります。馬喰町、新日本橋と駅間距離が短い区間を走り、東京駅へ到着。房総特急や成田エクスプレスも姿を見せる巨大ターミナルではほとんどの乗客が入れ替わります。

東京の次は新橋。地上の東海道本線の下をトレースするように走ります。地下区間を結構なスピードで走り抜け、フッと窓から光が入るとすぐに品川駅。ホームの東京より先端からは、地下から顔を出す電車を見ることが出来ます。大きな品川駅で横須賀線に割り当てられたホームは一番南側。それでも、広い構内の向こう側には、京急や都営浅草線の電車が行き交う姿が見られます。ここからは新幹線に沿って走るルートをたどります。住宅街の屋根を見ながら走り、西大井。品川区から大田区へ入り、電車は素晴らしいスピードで駆け抜けます。多摩川を渡って神奈川県へ入り、南武線をクロス。そのまま今度は南武線と平行に走り新川崎駅に到着。

新川崎を出た電車は川崎・横浜の住宅街をフルスピードで快走!やがて左手から近づいてきた東海道本線・京浜東北線と合流します。ここから横浜までは京浜東北線で言えば鶴見〜横浜。京急の赤い車体も見え隠れする京浜間の動脈です。住宅ばかりが目立った車窓に、急にビル群が近づくと横浜。東急や相鉄、地下鉄も集まる一大ターミナル・横浜駅は、常に工事が行われていて“あわただしい”印象です。

横須賀線はそのまま東海道本線と大船まで並んで走ります。東海道線の途中駅を補完するかのように保土ヶ谷、東戸塚と停まっていきます。113系の長大編成がモーターの轟音を上げながらすっ飛ばしていきます。戸塚では横浜で別れた市営地下鉄と再び再会。横浜からだいぶ走り、ずいぶん郊外の様相を呈してきました。京浜東北線の209系の姿が見えると大船。白い大船観音は駅から歩いてすぐです。

首都圏のいろんな路線と並んで走ってきた総武快速・横須賀線はこの大船から「ひとりで」走ります。風景も山が迫るようなものに一変すると、北鎌倉。円覚寺の下車駅として観光客で賑わいますが、普段は静かな小駅です。トンネルを抜け、次の鎌倉では江ノ電と接続。山の中に開けた古くからのベッドタウン、といった感じの車窓が続き、逗子へ。ここで電車は付属4両の分割作業のためしばらく停車します。

逗子から先は電車の本数も若干減り、ローカル線の雰囲気も味わえます。東逗子の次はトンネルを抜け、田浦。レンガ造りのトンネルから顔を出す写真で有名です。横須賀の港を目にしながら走り、横須賀駅へ。JRの横須賀駅は京急の横須賀中央駅とは離れており、電車は横須賀を出ると京急とは別れて長いトンネルに入ります。三浦半島の中央部に進路を変え、トンネルを抜けると衣笠。長い旅もあと一駅です。横須賀の街を経由してきた京急が近づいてくると終着の久里浜。周囲の風景はどこか少し寂しい感じで、人にいないホームに静かに停まりました。