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COBALT SOUND


【0192】
下北交通大畑線 (大畑〜下北) キハ85
■収録 01/1 ■時間 31'34" ■車両 キハ85
■価格 テープ \1,000/MD \1,500/CD \2,000 ■発売年 −
試聴する大畑〜正津川(5'08")
images本州最北で活躍する元国鉄キハ22
うなる古参のエンジン音!


下北交通は文字どおり青森県の下北半島にある鉄道です。本州最北端の駅・大間駅からむつ市の下北駅までを結んでいます。赤字ローカル線だった元国鉄大畑線が1985年7月に地元のバス会社・下北交通に移管されて営業を続けてきましたが、ついに2001年3月31日限りで廃止されました。

比較的距離が短い区間を走る鉄道ですが、林の中を抜けるディーゼルカーはとても印象的で多くのファンを魅了しています。鉄道です。

車両はキハ85形。といっても「ワイドビュー」ではなく元国鉄のキハ22です。下北交通のワンマン運転用に車内デッキ仕切りやトイレが撤去されているといった改造は受けているものの、足回りなどに大きな変化はありません。古豪キハ22のDMH17Cエンジンサウンドが存分に楽しめる貴重な車両です。すでに登場後40年近く経過した車両ですが、外側は「下北交通色」にきれいにカラーリングされています。

今回は、冬の午後に大畑から下北まで収録を行ないました。大畑は小さなバスターミナルが併設された駅。駅舎は小さいのですが比較的きれいな印象です。大畑からは下北半島各地へバスが出ており、鉄道線と平行するようにむつ市へもバスが出ています。先ほどまで降り続いていた雪もやんで、キハ85がガラガラガラ・・とアイドリング待機中。

ほどなく発車の合図で、車体を震わせながら出発!車内は3割程度の乗車で、ほとんどは地元の方ですが一部鉄道ファンと思しき人も。本物の「網」そのままの網棚や大きな点検蓋など、旧型ディーゼルカーの雰囲気は抜群です。「グィーン」とエンジン音が高まり、加速していきます。漁村といった雰囲気の正津川を過ぎると、次は川代。周囲は少し住宅が建っています。このあたりからむつ市の田名部までは丘陵地帯を走ります。70km/hくらいは出ているようで、思ったよりスピードを出して走ります。

陸奥関根では少し乗客があります。下北交通の途中駅は、田名部を除いてほとんどがホームと小さな小屋のみの駅。単行のディーゼルがこれほど似合うローカル線はないでしょう。そんななか、キハ85はエンジン音を大きく響かせて最後の冬を力走していきます。次は樺山という駅がありますがここは冬期休業の駅。列車は通過します。まわりは雪の積もった白い森ばかり。

駅間距離の長い区間を抜けて道路や住宅が目立つようになってくると、むつ市の中心・田名部。ほとんどの乗客はここで降りてしまいます。市街地をゆっくり走ると海老川。そして終着の下北へ。ここはJR大湊線との乗換駅ですが、島式ホーム一本の小さな駅。北側を下北交通が使用し、南側をJRが使用します。ただ青森ヒバで作った「下北交通 みらい海峡ライン」の立派な看板が車止めの位置にあり、寂しい印象はありません。

JRならばとっくに置換えになっていたであろうキハ22ですが、最北の地で名前を変えて活躍しています。古くて懐かしい、でも力強い名サウンドをお楽しみ下さい。